お鮨屋さんに行った
これまでも1人1万円かかるとこや、
もう少し高い店に行ったこともあるが、
1人10万円近いお店に行ったのは初めて。
お酒を頼まなければ4万円程度だと思うがとにかく高かった。
めちゃくちゃ高かったのに、
4万円なら是非行ってみてほしいとおすすめできるお店だった。
何が違うかと振り返ると、
まず味。
正直お寿司ってどこ行っても美味しい。
美味しいけどこういうもんでしょって思ってた。
回転寿司と回らない寿司は確かに違うけど、一緒に出てきたら間違うこともあるんじゃないか、ぐらいのレベル差しか感じられなかった。
それが今回は圧倒的に違う。全く違う。
見た目も違う。口に入れたときも、噛んだときも違う。
見た目:黒塗りの盆に1貫ずつ置かれる。
左利きの人には左手で取りやすい向きに置かれる気遣いもあった。
口に入れたとき、噛んだとき:手に取ったときも、少しふわふわしたような崩れそうな柔らかさがある。でも崩れない。口に入れたらほどける。将太の寿司で見たやつやとなった。
次に所作。
無駄のない握り方。一発でシャリを握る動作。静かに発する力強い声。包丁の使い方。全部が見惚れる。映画を見てるみたい。
ずっと見ていられる。
食べてため息が出たのは初めてだった。
過去最速で酔っ払った。夢の中にいるみたいな感覚になった。
途中ではいくらになるのかはわからなくて、最後お会計見たときはびびった。
だけども価値があるなと感じた。
食事の費用は料理だけに払うものではなくて、
経験に払われるものなのだなと感じられた。
稼いで連れてきたいなと思った。